志太郡衙跡で古代鰹節の貢納式
2010.10.12
平成22年10月10日(日)に平城遷都1300年記念事業、【古代鰹節の再現と志太郡衙~焼津鰹節の源流探訪~】の一環として、焼津神社からの献納ウォーク、ならびに志太郡衙にて史実に則り1300年前の鰹節の原形である煮堅魚(にがつお)の貢納式を執り行いました。
当日は心配されました天候も昨日からの雨がやみ、予定通りのイベント運営となりました。
志太郡衙跡の貢納式に先駆けて午前8時より静岡県焼津市の焼津神社にて出発式が執り行われました。
神前にて |
出発式参列者 |
当時の装束に身を包まれた6名がご祈祷を受け、10キロ徒歩の道のりを志太郡衙に向け出立しました。願わくば神社や沿道にもう少しギャラリーがいてくれたら盛り上がるのにと思いましたが、休日朝早くなのでしょうがないですね。
出立の号令 |
焼津神社境内 |
焼津市内・JA豊田支店前 |
藤枝市内・田中城下屋敷(休憩) |
藤枝市内・国道1号大手交差点 |
藤枝市内・勝草橋 |
到着後、まもなく午前11時より煮堅魚の貢納式が執り行われました。
益津郡の郷長役である焼津鰹節組合長・久野様の「ご命令の貢納物を奉献します。ご検察をお願いします。」の挨拶から始まり、群衙長と事務官が木簡の貢納物と数量を確認し、貢納者に証明書である荷札を交付しました。
郷長挨拶 |
煮堅魚貢納 |
荷札交付 |
当時用いた荷札など |
午前11時30分より志太郡衙八木館長様の講座「歴史の講話」を行いました。
講座のあと、焼津鰹節組合事業部の長谷川氏がカツオの解体を説明を交えながら行いました。工場なら流水で血を洗い流しながら生切りを行いますが、今回は思い切り血がまな板に溜りましたので、ご来場の皆様の目にはそれがどう映ったのかちょっと気になりました。
正午より古代鰹節を使ったおかゆを来場者の皆様に試食していただきました。前回の古代鰹節づくりの時は古代米や粟などを混ぜていましたが、今回は白米を使って調理した物を配布しました。おいしいかどうかは個人それぞれ差がありましたが、多数の「おいしい!」の声にスタッフもほっとしました。
その他特設テントにて地域の特産品の販売や玉露の試飲などを行いました。
子供向けには鰹カーリング、輪投げ、ボールすくいなどを行いお子様連れのお客様には好評でした。
当日は来場者の皆様に受付でもれなく抽選券を無料で配布しました。 午後0時30分と2時より削り節や入浴剤など地域特産品が当たる抽選会を行いました。
イベントは午後2時に終了!片付けを行い、最後に焼津鰹節組合専務理事、高橋様より終了の挨拶を持って解散いたしました。
なお、今後の奈良平城京跡イベントはこちらでご覧ください。
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