2010.10.29
郷魂祠祭(きょうこんしさい)は毎年10月に焼津鰹節組合主催で行われてる慰霊祭です。焼津神社の境内に祀ってある郷魂祠の社にて行います。
10月27日に前夜祭、28日に本祭を毎年おこなっております。
郷魂祠祭の内容の前にこの慰霊祭の由来を説明したいと思います。
時代は第二次世界大戦、日本は太平洋戦争のまっただ中、当時日本の食糧は統制下に入り、鰹節類も例外ではなく管理下に置かれ、鰹節製造業者は大きな痛手となりました。焼津では漁船が日本列島の沖での監視活動のため船員ごと徴用され、焼津には漁ができる船舶が無くなりました。したがって水産加工業者もそれに関わる業者も仕事が無くなり、焼津は活気を失っていきました。その中で「皇道産業焼津践団」が結成され、水産業者をはじめ大工、佐官などが間に合わせの漁船で、はるか南方のフィリッピンやボルネオへ鰹節製造の新天地を求め海を渡りました。しかし戦争は激化の一途をたどり、ほとんどの漁船や加工工場、施設は爆撃にさらされ、また多くの人は現地で軍に徴用され、多くの尊い命が失われました。その英霊は郷魂祠として焼津神社の境内にある社に祀られることになりました。今現在は303柱がお祀りされております。(参考:鰹節組合史料より)
28日(木)本祭当日は生憎の悪天候のため、となりの焼津御霊神社拝殿内にて行いました。14時から本祭が執り行われ、神社の宮司による一連の祭事のあと、それぞれの組合や遺族の代表者が玉串奉納を行いました。式の最後に皇道産業焼津践団の南方開発団の歌を参加者全員で合唱しました。
本祭終了後、社務所の奥の月冰殿でなおらいを行いました。今回のなおらいでは当時に南方へ向かう者たちの心得が書かれた掛け軸を、鈴木名誉宮司様に説明をしていただきました。そのあとはビデオの上映を行いました。
2010.10.29
焼津市の小川漁港で「第5回小川港さば祭り」が開催されます。
鰹節組合は物品販売コーナーに水産物の販売等で出店します。
当初10月30日に開催予定でしたが、台風のため延期となりました。
会場 : 焼津市内小川港外港
日時 : 11月6日(土) 午前9時~午後2時頃
詳しくはホームページで http://www.kogawauoichi.net/information.html
2010.10.13
平城遷都1300年記念事業、【古代鰹節の再現と志太郡衙~焼津鰹節の源流探訪~】の一環として、奈良平城宮跡でのイベントの内容が決定しましたのでお知らせいたします。
★古代鰹節の再現と志太郡衙 ~焼津鰹節の源流探訪~
静岡県焼津市は現在、鰹節の生産量全国第3位の一大産地です。
一方、1300年前にも鰹節の原形と言われる煮堅魚(にかつお・古代鰹節)の産地であったとされており、焼津やその周辺で製造された古代鰹節は、当時の役所である志太郡衙(藤枝市)などを経由して平城京に納められていました。そこで、今回、平城遷都1300年祭の開催に合わせ、焼津で再現した古代鰹節を平城京に納めるイベントを開催し、平城遷都1300年祭をプラットホームとして、様々な地域や人々と、焼津市、志太郡衙との交流を深めます。
日時 2010年10月24(日) 13:00~15:00
会場 貢納式/朱雀門前または平城宮歴史館前(雨天時は、プレスセンター)
煮堅魚紹介/交流広場(雨天時は、交流ホール)
イベント内容
1.古代鰹節の貢納式(こうのうしき)を開催(10分~15分)
朱雀門前または平城京歴史館前にて、焼津から志太郡衙(藤枝市)経由で運んだ古代鰹節(文献等にて再現した煮堅魚)を、平城宮に貢納する儀式を行います。
2.古代鰹節(煮堅魚)の移動PR(50分~60分)
平城宮跡内を当時の衣装で歩きます。
3.古代鰹節(煮堅魚)と志太郡衙遺跡の紹介(約60分)
交流広場にてパンフレット等の配布を行います。
※せんとくんに古代鰹節を手渡しするイベント(仮)もあります。
主催
「古代鰹節を再現する会」
焼津鰹節水産加工業協同組合
静岡福祉大学・静岡県水産技術研究所・焼津商工会議所・焼津信用金庫
協力
焼津市
お問い合わせは焼津鰹節組合まで
電話:054-627-4141
E-mail:katubusi@abeam.ocn.ne.jp